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もう4月になります。

新入社員が入社してきます。

私の経験から、読んでくださっている皆様に、ひとつ間違えないでいただきたいことがあります。

特に人材獲得に苦しんでおられる零細企業に入社してくる若者に多いのですが、

それは、

「アナタの会社を切望して入社したわけではない」ということです。

認識されているとは思いますが、履歴書や口で言っている志望の動機を真に受けては絶対ダメです。
これは建前であり、本音はひとことで言えば

「なんとなく」「とりあえず」で入社して来ているということです。

・会社の説明を聞いてなんとなく良さそうだ
・家から近いからなんとなく
・他に行く先もないからとりあえず
・体力に自信があるからとりあえずetc…

「昔からこんな仕事がしたくて、アナタの会社に憧れ、入社したくてしょうがなかった!」ということであれば、どんな厳しい指導を受けても、どんな困難が待ち構えても乗り越えられるかもしれません。

しかし悲しいかな、この
「なんとなく」という気持ちで入社してきた人間に

「この世界は甘くないぞ!」と厳しく指導・教育したらどうなるか…。

この認識の違い・温度差を間違えると離職率を高めてしまう原因となります。

現代の若者を成長させる為には、仕事の

「厳しさ」以上「楽しさ・やりがい・素晴らしさ」を知ってもうらこと

に尽きます。

それもこちら側の価値観で決めつけるのではなく、「どんな作業ならやりがいを感じることができるのか?」を話し合い、「どんな作業に対して夢中になっているか?」をよく観察することが必要です。

そして「君たちが今やっている作業はいずれこういう風になるんだ」と教えることで、
「これは俺がやったんだ!」と仕事に自信と誇りを持たせてあげる事が必要なのです。

離職率の高い会社ほど、これがほとんどできていないように思います。

そしてもちろん「叱る厳しさ」も必要です。

しかしその厳しさは本当に意味のあるものなのか?を考える必要があります。

・気分的に
・オレの時代はこうだったから
・オレが上司なんだからオレの考えに従ってもらう

など、理不尽で自己中心的な考えになっていませんか?

それでは現代の若者はすぐに離れていきます。そういう時代錯誤な考え方が、若者に敬遠される大きな要因となっています。
固定概念に固執し、若者の可能性を潰してしまうようでは教育者失格です。

そして叱るにも「人を育てる叱り方」をする必要があるのです。

入社する理由は何であれ、縁があって入社してきてくれたのに、その人の可能性を見い出せないまま会社を去ってしまうようではお互いプラスになりません。

いかに今の若者を会社に貢献できる人材に育てていくか?

本当に頭を悩ませ、知恵を絞る時代がやってきました。私たちは時代の変化に柔軟に対応して行く必要に迫られているのです。

 

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