-horz

先日、知合いの建設会社の20代の従業員が
「辞めたい」と言ってきたそうです。

原因は「上の暴力に耐えられない」とのことでした。

暴力を振るったと思われる人間は「じゃれたつもり」ということで、悪気はなかったようなのですが、ここにも建設業界の悪しき風習があるようです。

建設業界はいまだ「男社会」、上下関係も厳しく、現代の言葉で言えば「パワハラ」でしょうか、先輩から後輩への「洗礼」というものを浴びせたり「悪ふざけ」が多々見受けられます。

やった側はその気がなくても、受取り側が苦痛だと感じたなら暴力になってしまいます。
暴力を受けたと言われる本人には少しアザができていたようです。

それよりも時代の変化を感じられる出来事があります。

とうに成人を越している年齢なのですが、親が猛抗議をしてきたというのです。


「会社は学校じゃない」

と、経営者は驚いておられましたが、親の抗議は今回が初めてではないようです。


これがもし「社会に復帰できないくらいのダメージを受けた」と訴訟問題にまで発展したらどうなるでしょう?

損害賠償の支払や会社の評判は落ちるどころか廃業に追い込まれる事態にもなりかねません。
またコンプライアンスに疎い会社を狙ってくる輩も出てくるような時代です。

そういう事態に陥ったら「建設業界は人手不足だ」なんて言っている場合ではなくなります。


建設業界、特に零細企業はコンプライアンスがまだまだ浸透していません。
例えば、いまだにビールを飲みながら運転している工事車両も見かけます。かなりイメージを悪くしている原因です。

周囲は普段の素行を見ています。「野蛮だ」と言われ、人材が寄り付かない原因のひとつになっています。

日本は法治国家です。昔のように体罰が正当化される時代でもありません。学校や会社での暴力が問題化されたり、従業員が犯罪を犯せばその会社が倒産しかねない時代になってきています。

些細な事だと思っていても大きな問題に発展するご時世です。
小さな会社こそ、常にコンプライアンスを意識し防御しておかなければいけないのです。

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