最近、タピオカミルクティーにハマりだしたレイトマジョリティの藤村です。

「えっ!?」「今ごろ??」と周りからはツッコまれまくっていますが(笑)、、どうも流行りに遅れを取るのが私の性質のようです。

なので、iphone8を買った次の週にiphone10が発売されたり、新車を買ったと思ったら次の月に新型車が発表される、、なんてことによく見舞われます(笑)。

さて、今回は「絶対に若手人材が成長しない会社がやってしまっている間違った人材育成の考え方」について言及してみたいと思います。

もし「若手人材が育たないなぁ」って思っているのでしたら是非お読み下さい。

日本人の先入観??

先日、仲良くしている会社の社長とランチに行ってきたんですね。

社長が運転するクルマで(私は助手席)レストランまで向かってたんですが、、ふとクルマのメーターに目をやったとき、とんでもない距離数に私はビックリしてしまったんです。

その走行距離数、なんと330,000km!!

最初は33,000kmの見間違いかなぁ、なんて思ったんですが、確かにいつも同じクルマ乗っていますし、まさかその走行距離が30万kmを超えていたんて。。。

で、私はその社長に聞いたんです。「故障とか無いんですか?」と。

そしたら「まったく故障せぇへんな。」と即答。

最近の日本車って、本当に壊れませんよね。オイル交換だけでいけてるらしいです。

そういえば、知り合いのクルマも故障なしで10万km走ってるって言ってましたし、私の祖父が仕事で愛用していたピックアップのトラックも、エンジンのセルモーターを交換した以外、故障もなく24万km走ったって言ってたのを思い出しました。

まさにメンテナンスフリーの状態と言っても過言ではありません。

でも、それは「機械」の話し

人間にコレは通用しません

それが「人間」となると話しは全く変わってきます。

人間は調子の良い時もあれば悪い時もあります。休息を与えなければ心身共に支障をきたします。

とりわけ感情というものがありますので、心の在り方1つでパフォーマンスが上がったり下がったりします。

つまりメンテナンスが「絶対に」必要

それは誰でもわかることですよね?

しかし、、人材育成の現場を見ているとメンテナンスをおこなわない、しようとしない、つまり「メンテナンスフリー」をやっている育成者があまりにも多いことに気づかされます。

絶対に若手が成長しない会社の特徴

私が担当している会社では、一時期多くの若者が会社を辞めてしまった時期がありました。

採用しては辞める、採用しては辞める、の繰り返し。

で、現場からは、

  • コレ、人を採用する意味があるのか?
  • オマエ、人の採り方が下手くそやな。
  • もっとマシなやつ採用してこい!
  • できないなら居る必要ないやろ!

などと現場からバッシングを受けたことがあります。

で、私は悔しかったので、いろいろ研究しながら人材採用活動を改善していったことで「今まででは考えられないような」素質のある若者を確保することができるようになりました。

たとえば、、

  • 絶対に遅刻はしないし(たとえ朝が早く夜が遅くても!)、
  • 仕事はサボらないどころかひたむきにやってくれるし、
  • ボーッとすることなく周りの気遣いはできるし、
  • 受動的ではなく能動的だし、

「今までとは質が違う!」そう社内外から評価を受けるようになりました。

しかし!今現在の彼はどうなっているか?というと、

彼らはもうその会社にはいません。辞めてしまっているのです。

それはなぜか?

理由は簡単で現場サイドの人間が「メンテナンスフリー」で人をコキ使っていたからです。まるで壊れない日本車をガンガン運転するかのように…。

自分で自分を成長させるの間違い

管理職でも現場の育成者でも誰でもそうなんですが、会社に人が入ってくる限り、そのままにはしておけません。メンテナンスしないと人材は成長はしないのです。

それは、水や日光、肥料をやり、雑草を抜いて間引きしてあげないと植物はスクスクと育たないように、人に対しても何かしらのお世話をしなければ育っていかないのと同じです。

中には「オレが若かった頃はそんなことしてもらっていなかった。人の仕事を見て自分で成長していったんだよ!」と反論する人もいます。

ですが、私から言わせてもらえれば、そういう人ほど、、たいして成長していません。

たとえばイチロー選手だって自分の努力のみであそこまでのし上がってきたように思われがちですが、仰木監督のコーチング技術や、奥様のサポート、その他いろんな人に支えらてきたからこそ、努力できる環境が整い、メジャーリーガーとして活躍できたわけです。

誰でも1人で結果を出すことはできません。結果を出すのためには必ずメンテナンスをしてくれる人、つまりサポーターやコーチが必要なのです。

会社に新人が入ってきた瞬間、従業員は皆コーチになるべき

現場の人たちは自分の仕事も大切ですが、人を教える立場になった瞬間、その人はもうコーチです。

コーチの仕事は技術を教えることだけではありません。心身のケア、メンテナンスをしてあげることもコーチの役割です。

そしてコーチの仕事は選手に結果を出してもらうこと他なりません。

選手が結果を出すことができなければ、選手だけでなくコーチもクビ。

スポーツの世界は厳しいですが、企業の世界ではまだまだ甘いです。

経営者も、管理職も、現場の先輩・上司も、そのくらいの意識は持っておくべきだと私は感じています。

辞める理由をその人のせいにするなんてもってのほか!

人の人生を背負っているんだ!というくらいの責任感は持って育成にあたってほしいものです。

人材を育成するなら知識や作業を教えるだけではなく、心身のメンテナンスもしっかりしてあげましょう。

じゃないと、いつまでも若手人材は成長せず、堂々巡りをするだけですから。