あなたは人材を確保するために3,000万円のコストをかけれますか?

もし答えが「NO」であれば続きを読んでみてください。

私たち中小零細企業が多大なコストをかけずに、人材確保でやるべきことは何かがわかるようになるでしょう。

ホンマに採用力つく?

先日、とある人材採用力のセミナーに参加してきました。

私自身、どちらからと言えば、こういったセミナーや講演の登壇に立つ側の方なんですが、他の人がやっているセミナーなんかが開催されていたら潜り込んで情報を収集しています。

なぜなら、法改正などの最新情報や、他の人材コンサルタントの見方・視点がおもしろいからです。「あ~そういう捉え方してるんやな~」とか、「この辺は同じ考え方やな~」って思うことが少なくありません。

ですが、セミナーに参加しても、いつも残念に感じる共通点があります。それは、、

私たち中小零細企業には不向きであるということです。

理由1.中小零細企業は相手にしていないから

今回参加したセミナーの講師は(も)、某大手の人材系の会社に勤めていた方でした。

こんな実績がありますよ~、とか、こんなメディアに出演していますよ~とか、そういった実績(自慢)は構わないのですが、やはりセミナーの内容は、中堅企業や大企業向けの内容でした。

しかもレジュメは統計情報ばかり。専門用語も飛び交いペースも早い。

私自身、何を言っているの理解しがたいくらいでしたが、参加者の中には「うんうん」とうなずいている人がいる(笑)。しかも、そういった人は、名の知れた企業の人事担当。

内容からしても、中堅企業や大企業をターゲットにしていることも明白でしたね。

理由2.つまり採用方法はマスマーケット

実際、中堅企業や大企業向けの人材採用術の中にも、是非取り入れてもらいたい参考になる部分が多いのも事実ですが、、、

多くは、データを貼り合わせて論評していました。労働人口や少子化の動向、若者の仕事に対する価値観、働き方改革、法改正から来る人材を確保できる会社とできない会社の違い、

つまり、データから何が読み取れるか?これからどう対策をおこなっていくか?

「今の若者は個性的だ!個性の時代だ!」と言いながら、統計に基づいた「若者の特性」「求職者の動向」を一括りにしている…。

やはりマスマーケット対象でしたね。

マスマーケットというのは、大企業が取り入れている、より多くの人材を確保するためのやり方で、数名の人材を確保するためだけの零細企業のやり方とは異なります

実際、そういうセミナーが多いのは、コンサルタント自身、規模の大きい中堅企業や大企業を相手にした方がコンサルタントは儲かりますし、そういったやり方をしてきた(そういうやり方しか知らない)ので…ということもあるでしょう。

理由3.結局コストがえげつない

ですが、私たち中小零細企業がそのやり方をしていくと確実に破産します。なぜなら、人材採用にかけるコストがまるっきり違うからです。

たとえば、あなたは人材獲得コストに3000万円、かけることができますか?

中小零細企業のほとんどは3000万円というお金をかけることができません。しかし、そのコンサルタントは「コストをかけれる、かけれない、そういう次元のレベルじゃない」と言っていました。

つまりは「人材獲得に多くのコストをかけている会社とかけれない会社、どちらが勝てますか?」と言っているのです。

もちろんコストをかけない工夫も大切だと言ってもいましたが、「できることは限られる」ということが言いたかったのでしょう。

中小零細企業がやるべき人材採用戦略

私がいつも提唱していること、それは、「多くの30人、40人を一気に採用するための1つのやり方よりも、たった1人、素質のある人材を確保するための30通り、40通りのやり方をしていきましょう」ということです。

なぜなら、私たち中小零細企業は、中堅企業や大企業のように、一度に何十人、何百人、何千人もの人材を確保する必要がないからです。

何十人もの人材を一度に確保しようとするよりも、見込みのありそうな人材を1人、着実に確保することなら、、実際できそうな気がしませんか?

が、しかし、多くの中小零細企業の方は中堅企業や大企業のようなやり方をしてしまっているのです。だからうまくいかないのです。

私自身、早くにそれに気づき、1人を確保するために、いろんなやり方を試し、コツコツと採用していくことに徹しました。そして結果的に、着実に若手人材を増やすことに成功したのです。

それがもし、今もずっと求人雑誌や求人広告サイトにお金をかけていたら、、イメージ広告をバンバン流していたら、、未だ人材確保に苦しんでいたことでしょう。

だからこそ、中小零細企業の方は、1人を採用するためのアプローチをしていただく。

結果、中小零細企業としては十分な人材の確保ができるようになるのです。

採用力低下セミナーでは意味が無い

今は人手不足ですし、働き方改革も推進されていますから、人材採用に関するセミナーはあちこちで開催されています。

非常に参考になる情報が得られる一方で、このノウハウを取り入れると変な方向に行ってしまう…という内容も少なからずあります。

そういった内容を自分なりに咀嚼できればいいのですが、言われるがままにやって失敗に繋がってしまう恐れもあるでしょう。

なぜなら、何が自社に合っていて、何が合わないのか…わからないまま参加されている人も少なくないからです。

そのときは1つのフレームを持っておくといいと思います。

たとえば、私の場合は先ほど申し上げた、それはたった1人、素質のある人材を確保するための方法か?

という視点です。

人材採用セミナーに参加するのはご自由ですが、「採用力を上げるつもりが、結果的に下がってしまった!」なんてことにならないよう気をつけたいものです。