求人パンフレットやホームページで応募を獲得するなら、写真を充実させた方がいい。

求人難・採用難の会社が、求人斡旋機関や専門家に相談にいくと、そんなアドバイスを受けるようです。

従業員の笑顔とか、凛々しい姿をカメラに収めて掲載する。デザインもカッコよく!中には高い費用を支払ってプロに依頼している会社もあります。

たしかに「1枚の写真は1000の言葉以上に値する」なんていいますからね。写真の重要性は周知の事実でしょう。

でも実際のところはどうでしょうか?あなたはどう思いますか?

あくまで私の意見ですが、それは事実であり事実ではない場合もある。という感じです。

なぜなら、やみくもに写真を載せているだけなら応募を獲得することはできないからです。

なぜでしょうか?

あなたはコレ、どう感じますか?

ここに1枚の写真を載せました。

あなたはこの女性が何を伝えようとしているのか、わかりますか?

私にはさっぱりわかりません。状況だけを捉えれば、ハートのものを持って笑顔でいるだけ。

それを「どうぞ」と私に渡してくれるのか、「これを買ってください」と言っているのか、、まぁ、ポジティブに考えれば、私に気があるのかな…と(笑)。

もし、あなたが彼女が何を言おうとしているのか、彼女のメッセージがわかったのなら、それは才能です。なぜなら、状況だけ見ても相手の気持ちはわからないからです。

多くの人は、実際に彼女が何を伝えようとしているのか聞いてみないとわからないでしょう。だって、受け止め方は人によって違いますからね。

つまり何が言いたいのか、、というと、、

伝えたいことは、言葉にして伝えなければ伝わらない。

ということです。

あなたが伝えるべきことは言葉で明確にする

ここで基本に立ち返ってみましょう。

人と人のコミュニケーションは言葉ですよね?言葉で会話をしなければ意味が通じませんよね?

じゃあなんで、写真ばかりに捉われず、言葉としてメッセージをどんどん発信しないのでしょうか?

もしあなたが、好意を抱いている異性に「好き」と言わずに、花束だけ渡したら、、ちゃんと相手にその気持ちが伝わるでしょうか?

もし、ラブレターで伝えたいメッセージを書かずに、ポエムみたいなことだけを書いて、あなたの写真だけを載せていたら、、相手はどう感じるでしょうか?

気持ち悪いだけですよね?(笑)。

やはり、何かを伝えるなら、言葉にして発信していくべきです。人間は、言葉で通じ合うことができる唯一の動物なんですから、やっぱり、言葉で伝えましょうよ。

私が求人パンフレットやホームページを制作するときに、常に意識していることがあります。それは、求人メッセージって、ある意味ラブレターですよ。ってこと。

極論、想いを伝えることに写真は必要ないんじゃないか?それすら思っています。

もちろん写真を使うことで、注目や関心を引くことはできます。ですが、明確なメッセージを伝えるときは、具体的に言葉にして、相手に伝えていくべきです。言霊っていう言葉があるくらいですから。あなたの気持ちをメッセージにして載せていくべきです。

そこを”おろそか”にして、写真やデザインばかりにこだわると、相手の心を射止めることはできませんよ。

写真を使うときは必ず意味と目的を持つ

とは言っても、写真をまったく使わないわけにもいきませんよね?冒頭でもお伝えしましたが「1枚の写真は1000の言葉以上に値する」と言いますから。

結論から言えば、写真(イラストも含む)は、メッセージでは伝わらないもの、伝えにくいもの、メッセージを補完・補強するものに対して使うと有効的だということです。

たとえば、楽しそうな職場、やさしい従業員がいる、そういったことを伝えたいのなら、いかに楽しい職場なのか?なぜ従業員はやさしいのか?そういったことをちゃんと言葉で伝えてから笑顔の写真を掲載する。

そういった意味や目的を持って、写真を載せていくと、グッと説得力が増していきます。

求人パンフレットやホームページの目的は何?

なんでもかんでも写真ばかりを掲載しても、相手に明確なメッセージは伝わりません。相手に応募してもらうという行動に繋げることはできません。

なぜなら、今、あなたが読んでくれてるこのページだって、写真だらけだったら何も伝わらないはずだからです。ですから今こうして、言葉にして、あなたに「言葉の重要性」を伝えているわけです。

相手に何かを伝えようと思うのなら、明確な言葉でメッセージを発信していく。この重要性を理解してもらえたら幸いです。

では最後に、あなたに質問です。

私たちが、採用ホームページや求人パンフレットを作成する唯一の目的は何でしょうか?

それは、見てくれた人を応募に繋げることですよね?

もし、あなたがそう感じているのであれば、その本質を忘れずに、求人パンフレットやホームページを制作してくださいね。

けっして「かっこいいパンフレットやホームページができた!」と、自己満足で終わらせないようにしましょう。

P.S.
ちなみに、美味しそう、美しい、そういったものは言葉だけでは伝わりません。視覚的に訴えるべきものもあります。そこは状況を見て判断してください。