今月は何か、あっという間に過ぎてしまいました。

なぜなら、高卒求人での会社見学の対応で忙しくしたり、何より人材採用力向上セミナーで、講師として広島県横断ツアーをさせて頂いたからです。

広島商工会連合会東部支所の職員様、今年もご指名して下さいまして本当にありがとうございました。無事に終えられたのも、最後までサポートして頂きましたおかげです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

会社をPRしても空回り…なぜ?

さて、人材(特に若手人材)の、獲得競争が激化していく中で、どうやって求職者に振り向いてもらうか、ライバル企業より優位に立つにはどうすればいいのか?

これは求人採用活動をされている方なら、少なからず感じている悩みの1つではないでしょうか?

会社や仕事の内容をアピールしても空回り。相手は自分の話しを聞いてくれているのだろうか…。他の会社に気が行ってしまっているのではないか…。そんな不安を抱えながらPRしていませんでしょうか?

先日も、セミナーで参加者様から「距離感を感じる」「ライバルより優位に立てない!」そんなお悩みやご質問をお受けしました。

そこでセミナーでもお伝えした内容をシェアできればと思います。

一瞬で求職者との距離を縮める方法

先日の広島セミナーに参加された、ある方が、セミナー終了後に私のもとにやってきて、こうおっしゃいました。(その方をTさんとしておきます。)

Tさん「私、親の実家が京都でして。」

「えっ!?そうなんですか?京都のどこですか?」

Tさん「伏見区です。」

「えっ!?これまた私の家から近いじゃないですか?伏見区のどこです!?」

Tさん「向島ってとこです。」

「えー!向島のTさんて、ひょっとして、、あの〇〇のTさんですか!?」

Tさん「そうです!ウチを知ってるんですか!?」

「知ってるもなにも、不動産会社に勤めていた時、Tさんはお客さんでしたから。」

Tさん「なんと!この広島の地でそんな繋がりがあったなんて!!」

Tさん「藤村さん。この後空いていますか?、人材のことで個別に相談があります。」

こんな感じで、数分間会話しただけで、Tさんとの距離が急激に縮まったのです。

このくだりは求人採用活動でも使えますよね?

手強いライバルにも張り合える

あなたも、初めて会う人で、何かしらの共通点を見つけたとき、グッと距離が縮まった経験をお持ちではないでしょうか?

たとえば、、

  • 出身地、
  • 名前、
  • 趣味、
  • 星座、
  • 血液型、
  • 好きなもの、
  • 嫌いなもの、
  • 共通の知り合い
  • 出身校etc..

探せばいくらでもあるでしょう。

共通点で盛り上がる強弱はあるものの、共通点があればあるほど、深ければ深いほど、相手との距離が縮まります。

これを求人採用活動でも取り入れることで、求職者との距離は縮まり、求職者はあなたの言うことに耳を傾けてくれるようになるでしょう。

そうなれば、もし求職者が、あなたの会社と他の会社と比べられていたとしても、あなたの会社になびく可能性は高くなります。

なぜなら人間は、知らない人より知っている人の方に好意を抱き、信頼する心理が働くからです。

知らない会社よりも知っている会社に入社する。ある意味、伝手採用ってそういうところがあったりします。

ですから、共通項を見つけてもらうためのアプローチをやっていく意味は大きいかと思います。

まぁ当たり前と言えば当たり前ですが、意外とそこに注力している会社はそう多くはありません。

信用されない会社がわずか5秒で信頼された理由も…

2019年は(も?)、災害の多い年でしたね。台風15号の影響で千葉県のゴルフ場の鉄柱が倒れ、近隣住民に多大な被害を与えてしまいました。

被害に遭われた方は1日でも早く復旧されたいのでしょうけれど、鉄柱の撤去や、住宅の復旧について、ゴルフ場が責任を取るのか、天災地変による不可抗力であるのか、責任の所在が明確にならぬまま、泥沼化しつつありました。

そこで現れたのが、とある解体業者でした。「無償でゴルフ場の鉄柱の撤去をします!」そう言ってましたね。

私は素直な人間じゃないので(笑)、最初これを聞いたときに「怪しい!何か裏があるぞ!そもそも無償でやるような解体業者なんているのか!?」そう感じていました。

なぜなら、建設業界で働いていた時に、あまり良いイメージが無かったからです。

ところが、その疑心やマイナスイメージも、報道していたアナウンサーの「あるひと言」を聞いたとたん、一瞬にして無くなくなったのです。

疑心どころか、むしろ私は「なんて素晴らしい会社だ!」と言っていたのです。

なぜでしょうか?

それは、解体業者の会社名が「株式会社フジムラ」だったからです。疑心していた相手が、一瞬で信用できる相手に変わるまでの時間はわずか5秒。

「フジムラに悪い人間はいない!!」

同じ藤村として、そうつぶやきながら、その解体業者である株式会社フジムラさんに対して親近感がグッと沸いていたのでした。(超単純な私ですね…)

それくらい共通点というのは”相手との距離感をグッと縮めてくれる”強力な手法だということ。相手の関心をこちらに向けさせ、ライバルより優位に立つ、強力な方法の1つである。私はそう強く感じています。

実際、この手法を使って人材を獲得していますしね。

あなたも是非、求人採用活動で取り入れてみてください。やっていそうで意外とやっていない会社、まだまだありますので。

追 伸

今回のセミナーの中では「働き方改革をぶっ壊す」ような発言を少々させて頂きました。

「働き方改革」を推進されている県連の職員様には不快な思いをさせてしまったかもしれません。ですが「いや、逆に新しい視点でした」と言ってくださり、私としても大変感謝しております。

では働き方改革は必要ないのか?と言えばそうではありません。働き方改革の本質は何なのか?藤村はどう考えているのか?ということをお伝えしたつもりです。

その、私の今の考えはコチラで紹介しております。