会社の電話に出ない若手社員。電話を取ることができない進入社員。

最近、物議をかもしていますよね。

先日も若者が電話を取らないケースを2件も目の当たりにしました。

 

なぜ電話に出ない??

1件目は、私が担当している会社の社内での出来事。

従業員が現場仕事から帰ってきて事務所で日報を書いている最中、社長室からの内線が鳴りました。

 

プルルルル、プルルルル、プルルルル…

 

5,6人、若手の従業員がいる中、誰も受話器を取らないんですね。誰ひとりとして…です。

そして、内線が鳴っていることに気づいた私が、慌てて受話器を取ります。

「うらぁ~!!なんでオマエらすぐ出ぇへんにゃあ!!」

受話器の向こうから聞こえてくる社長の罵声が聞こえてきました。

 

そして2件目はコンビニです。

私がよく行くコンビニなのですが、そこコンビニの店長がレジ対応をしている最中、電話が鳴りました。

「ちょっと、電話出てくれへん??」

店長は大学生くらいのアルバイトに向かって言いました。

 

しかし、そのアルバイトの男子は全然電話に出ないんですね(笑)。

店内には電話が鳴り響いています。

店長がイライラし出し、「電話に出て!!」と大きな声でそのアルバイトに再度言います。

しかし、そのアルバイトは聞いてないフリをしているかのような態度でどこかへ行ってしまったのです。

そのあと、店長がため息をついていたのは言うまでもありません。

 

後日、社内の若者に「なんで受話器を取らないのか?」聞きました。

すると「外線と内線の違いがわからない」と言っていました。

なので、外線と内線の音の違いを教ました。

「もう、これで出れるな?」と聞いたら、、、首を傾げる始末(笑)。

 

この原因は一体何なんだ!!

先日もYahoo!のトップニュースに「電話に出れない若者」ついて取りあげられていたではないか!!

「その原因は何なんだ!」そう思い、原因を探ってみようと思ったのです。

しかしながら、よく観察していれば、自分のスマホの着信音が鳴れば応答しているんですよね。

固定電話とスマホ。その違いは何なのか、、、

 

ネットで調べれば、

「固定電話の応対の仕方がわからない」、「誰かわからない」、「慣れていない」、「習慣がない」「親が出せない」、etc

さまざまな理由が出てきましたが、それ以上に大きな原因があるのではないか?と私は感じました。

 

その原因とは、、

ここからは私の仮説、主観的な意見まる出しでいきますが、、

若者が受話器を取らない理由、それは、、

 

「自分には関係のない事だから」です。

 

固定電話が鳴っていること自体「自分には関係のないことだ」と思っているのです。

つまり自分に関係のないことは出る必要もない。「出れないし出る必要もない」そう思っているのではないか?と感じるわけです。

現代の若者は自分中心が多いです。この原因を話すと長くなるので割愛しますが、

社内の電話は他人事、自分のスマホは自分の事、そして自分に何か得になりそうなことや、関係がありそうなこと以外については一瞬で壁を作ります。

逆に言えば、自分のことで精一杯。他の事に関わっているヒマはない。そういう頭があるのではないかと思います。

なので「電話に出ろ!」と言っても「電話に出れない」以上に「自分には関係ない」という頭があるのではないかと思うのです。

 

受話器に慣れさせるには?

これが例えば、プルルルルという電話音ではなく、「○○君~、○○ですけど電話とって~」という着信音にすれば電話に出るのではないかと思います(笑)。

「自分に関係のある電話だ」と思わせれば、きっと受話器を上げるでしょう。

 

現代の若者はおとなしい。感情の起伏も薄いし、何を考えているのかわからない。

世間や他人のことなどどうでもいい。自分には関係ない。

そう思うことが多々あります。それはゲームやスマホなど、自分の世界に入りっぱなしで育ってきたからかもしれません。

そんな環境で育ってきたのでは、人と関わることが苦手になるのも無理はありません。

ですが、やはり人間です。感情を表に出さないというか、出し方がわからないかもしれませんが、若者と話しをしていると素が見えてきます。そして段々打ち解けていくと本心も見せてくれます。

まずは、顔を合わせ会話をする。そして人と人との会話に慣れさせる。こういうところから始めないといけないかもしれませんね。

人と会話することに抵抗をなくし、人と会話をすることが楽しい。色んな人がいる。

そう思うことができれば「自分の事」として抵抗なく受話器も自然と取れるようになるかもしれません。

21歳若手社員のI君。彼が高校生の時から知っているのですが、会社見学から入社して間もない時は全く会話すらできませんでした。(そんな彼を採用したのは何を隠そう私です!(笑))

しかし今では電話も取るし、話し出したら止まらないくらい会話好きになっています。

 

もう電話は衰退する!?

これだけスマホが普及し、ITが発達していますよね。しかも近年は「ボットチャット」と言われる人工知能による会話が発達しています。LINEの公式アカウントなんかにも使われています。

「えっ!?ロボットと話ししてたんですか??」そんなことも珍しくない時代です。

そんな中で、人と人との生の会話が減っていくことは避けて通れません。「電話のやりとり」自体、化石化するかもしれませんね。

コミュニケーションの取り方がLINE化してますから。

以前、LINEで辞めます事件について触れました。

LINEを通じて「今日で辞めます。お世話になりました。」と一方的に通知してくる若者が増えていると。

それはLINEが普及していること、気軽なこと、そしてLINEで連絡網を行っていることが原因でもあります。

「連絡網はLINE、なのに辞める時は何で直接言わないといけないの!?」若者はその境界がわからない。なのでLINEの連絡網はやめたほうがいい、ということでした。

しかしながら、こういった流れは止めることはできないでしょう。

これからは、若者が会社を辞めるときも、「えっ!?SNSのタイムラインに「辞めまーす」ってアップしたんですけど、、見なかったんすか!?」そんな時代がやってくるかも…ですよ。

 

 

コミュニケーション自体、時間の無駄。そんな価値観が現実としてやってきます。

さて、あなたはどうやって対応していきますか?