前回に引き続き、高卒求人を中心に新卒求人獲得についてのヒントをお伝えしたいと思います。

先日も、とある学校の進路指導の先生から「どうしてそんなにコンスタントに高卒を採用できるのですか?」「他の同じような会社は苦労していますよ」と、聞かれました。

実は、今年度は社内事情があって高卒者を採用していないのですが、「採用は一日にしてならず」で、人材を獲得するにはあらゆる戦略や戦術が必要なのです。

しかし、枠と時間の関係でお伝えしきれないので今回は一部ご紹介できればと思います。

このアプローチのやり方を、知り合いの会社に伝えたところ「反応が変わった」というご報告も頂いております。

最後までお読み頂ければ、有効なアプローチのとり方がおわかり頂けるかと思います。

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人材採用はPUSHではなくPULL

高卒採用をする際、どんな採用方法をされていますか?

前回にて生徒さんを紹介してもらえるヒントをご紹介しましたが、具体的に言うと、もし「会社見学をしたい」となった場合「どんなアプローチをとっていますか?」ということです。

「自社の良いところ」や「やりがい」をマシンガンのように伝え浴びせていませんでしょうか?

それは悪いことではありませんが、生徒さんにとったら「????」の連続になっています。

ようは「伝わっていない」ということです。ましてや難しい表現や業界用語など言おうものなら尚更です。

恐らく、我々のような地方の小さな会社に見学に来られるような学生さんは「大志」がありません。何か目標や志しがある生徒さんは他の会社を志望しているでしょう。

悪い言い方をすれば「なんとなく」で見学に来た生徒さんに「我が社の特徴は…」と言ってもチンプンカンプンです。

ではどうすればいいのか?というと、まず1つは「生徒の希望を聞いてあげる」ということです。

「相手が発言できる質問をしていく」ということです。「何か質問はありますか?」と聞いても「はぁ…。えーっと、特にありません。」と言われるのがオチです。

事前に質問内容を書き留めてくる生徒さんもおられますが、コミュニケーションの一方通行ではなくキャッチボールをするということです。

そうすることで「何を考えているのか?」「どうなりたいのか?」がわかってくると思います。それから自社の特徴をマッチングさせていくのです。

若手獲得の大きな障害

そしてもう1つは、「アプローチする相手を変える」ということです。どういうことかと言いますと、ほとんどの生徒さんは家族や友人、先生などに相談をします。

とくに障害となるのは家族、「親」です。「他にいくらでもあるから、そんな仕事やめておけ!」と言われたら一発で終わりです。それを回避しないと高卒者を採用するのがかなり難しくなります。ですから「親の世代の、子供に対する価値観」も知っておかなければいけないのです。

「雰囲気はどうか?」「キツイ仕事ではないか?」「業績はどうか?」「人間関係でギクシャクしないか?」「ブラックではないか?」などです。親は子供にはどうしても甘くなります。できれば苦労させたくないという心理がありますので、それを乗り越えないといけないのです。

ですから、そういう疑惑を解消するパンフレットなり、ホームページなり、SNSなどで解消する必要があるのです。

年々、親の関与が強くなってきているというのが私の感想です。夜が遅ければ電話はかかってきますし、人間関係がギクシャクするとクレームが来ます。親に送り迎えをしてもらう人もいました。まぁ、そういう時代なのです。そのくらい親の説得は必要ということなのです。

まとめ

・アプローチの仕方によって採用できる確率が変わる
・生徒にはプッシュではなくプル(相手に話しをさせる)
・周囲の影響、特に親の関与は大きい
・親に認めてもらえるアプローチを

 

いかがでしたでしょうか?

仕事を決めるのは生徒本人だけではない!ということを理解していただければ、アプローチのやり方も変わってくると思います。

参考になれば幸いです。

みんなで若手の獲得・育成を!

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