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近所で造成工事をしているのですが、いつまで経っても完成しません。

よう壁を作る際の型枠工事にかなりの日数をかけています。

というより職人がいないのか、丸1日何もしていない日もあります。

職人不足というのを目の当りにしている瞬間です。

 

ところで、建設業に若者が集まらない要因として

3K(キツイ・汚い・危険)
給料が安いから

という言葉をよく耳にします。

果たして本当にそれが要因なのでしょうか?

 

3Kだとか、給与が安いとか、ネガティブな発言をしている多くの人は業界人です。

3Kの基準、給与が安いという基準は何なのでしょう?

同じ収入でも、実家暮らしで独り身の人と、家庭を抱えている人とでは、感覚は違って当然です。

 

実際、若者たちと話しをしていると、全てではありませんが、

「仕事に求めるものは収入ではない」という事に気づきます。

「3K」という言葉すら知らない人もいます。

 

確かに建設労働はハードワークかもしれません。

しかし、例えば広告代理店の営業マンに話しを聞くと

毎日夜中まで仕事をしている」と言います。

まさにブラック企業です。しかし若者たちの就職応募が後を絶ちません。


何故でしょう?


若者が集まるよう「業界や仕事を良く魅せる努力をしている」から他なりません。

各業界の若者争奪戦は想像以上に熾烈です。

 

建設業界の多くは、若者を獲得しようとする努力もせず、ハナから

3Kだから」「収入が低いから

と決めつけているのではないのでしょうか?

酒の肴に言うのならまだしも、そんな事ばかり言い合っていては一向に若手は集まらないのです。

 

私の所属している会社は、20数名の小さな工事会社ですが、過去1年半の採用活動で、10代~20代の応募者数を集計したら20名を超えていました。

 

若手が寄り付かない本当の原因は、我々が「3Kだから若者が来ない」、「給料が安い」と毎日のように嘆くネガティブなバイアスが障壁となり、

若者が建設業界に興味を持っても寄り付けない」のかもしれません。